[マスターノート] ORA-7445 および関連するコア・ダンプの診断

適用範囲:

Oracle Database - Enterprise Edition - バージョン 7.3.4.0 以降

Oracle Database - Standard Edition - バージョン 7.3.4.0 以降

Oracle Database - Personal Edition - バージョン 7.3.4.0 以降

この文書の内容はすべてのプラットフォームに適用されます。

***Checked for relevance on 13-Dec-2013***

 

詳細

この記事は ORA-07445 エラーの解決策を見つけることを支援するヒントとテクニックを紹介することを意図しています。このドキュメントは次のトピックをカバーしています。:

概要/定義
診断
一般的な問題
その他のリソース
 

アクション

概要/定義

ORA-600 エラーは Oracle ソース・コード内で例外処理として定義されていますが、ORA-7445 はコア・ファイルが作成される OS 例外のため、未処理の例外エラーです。ORA-7445 は一般的なエラーであり、どの Oracle コード内からも発生する可能性があります。エラーの正確な位置は、コアファイルおよび/またはそれが生成するトレースファイルで識別されます。

診断 (スタート・ポイントは Note 7445.1)

ORA-7445 が発生する時にはコア・ファイルが生成されます。トレース・ファイルも生成されます。

11g より前は、コア・ファイルは CORE_DUMP_DEST のディレクトリに生成されました。11g 以降は、トレースデータを管理するための新しい高度な障害診断インフラストラクチャがあります。診断ファイルは、ADR HOMEと呼ばれるすべての診断データのルート・ディレクトリに書き込まれます。11g でコア・ファイルは ADR HOME/cdump ディレクトリに移動します。 Oracle 11g の診断機能の詳細については、次を参照してください。

Note 453125.1 11g Diagnosability Frequently Asked Questions
Note 443529.1 11g Quick Steps to Package and Send Critical Error Diagnostic Information to Support[Video]

注意: コア・ファイルが診断インフラストラクチャで捕捉されていても、ファイルは診断パッケージに含まれない場合があります。

1. アラート・ログの確認

アラート・ログには問題発生時に他のエラーや内部エラーが報告されている場合があります。いくつかのケースでは、ORA-7445 エラーが ORA-600, ORA-3113, ORA-4030 と一緒に発生します。ORA-7445 エラーは他の問題の副作用として発生している場合もあり、最初のエラーと関連するコアファイルやトレース・ファイルを確認し、エラーのリストを調査します。

Note 1812.1 TECH: Getting a Stack Trace from a CORE file
Note 414966.1 RDA Documentation Index

ORA-7445 エラーが他のエラーと関連がない場合には、トレースのデータが切り捨てられていないことを確認してください。ファイルの最後に次のようなメッセージがある場合は、

“MAX DUMP FILE SIZE EXCEEDED"

MAX_DUMP_FILE_SIZE パラメータが十分な大きさに設定されていない、または、'unlimited’に設定されていません。そのファイルの重要な診断情報は不足しており、根本問題の発見が非常に難しくなる可能性があります。適切に MAX_DUMP_FILE_SIZE を設定し、エラーの完全なトレース情報を再生成します。

これらのエラーのより深い解析については次を参照してください。

Note 390293.1 Introduction to 600/7445 Internal Error Analysis
Note 211909.1 Customer Introduction to ORA-7445 Errors

2. 600/7445 検索ツールでの検索

ORA-00600/ORA-7445 検索ツール (Note  7445.1)にアクセスするために、My Oracle Support にアクセスしてください。 ORA-600/ ORA-7445 検索ツールは、その問題についての My Oracle Support の該当するコンテンツへと導き、エラーメッセージの引数のデータで問題の調査するために使用することができます。また、関連するトレースからキー・スタック・ポインタを引き出すことができ、既知の BUG と一致するかどうかの調査にも使用することができます。

3. ナレッジベースの検索

ORA-7445 は Oracle ソース・コードでは未処理の例外エラーのため、Oracle ナレッジベースの検索はコア・ファイルやトレース・ファイルのスタック・データにフォーカスします。

一般的な引数のデータで検索すると大きな結果セットを戻すことになることを覚えておいてください。エラーに繋がる環境とコードについて学ぶことができれば、より簡単に、問題に合わせてヒットリストを絞り込むことができます。

Note 153788.1 ORA-600/ORA-7445 Troubleshooter
Note 1082674.1 A Video To Demonstrate The Usage Of The ORA-600/ORA-7445 Lookup Tool [Video]

注意: トレースファイルが出力されていない場合は、Note 1812.1 TECH: Getting a Stack Trace from a CORE file を参照してください。コアファイルは 11g 診断機能で管理されていますが、他の診断データと共に自動的にはパッケージ化されません。コアファイルは非常に大きくなる可能性がありますが、Oracle サポート内の分析には非常に有効です。

4. Oracle の支援が必要な場合

ORA-7445 の問題での Oracle サポートからの支援が必要になる場合は、最低でも次の情報を提供してください。

• アラート・ログ

• 関連するトレースファイルまたは 11g のインシデント・パッケージ

• パッチ・レベルの情報

• エラーで生成されたコアファイルからの stack トレース。stack トレースの取得方法については Note 1812.1 を参照してください。

• 問題発生前に行った構成やアプリケーションの変更について情報

• エラーが再現する場合は、再現可能な自己完結型のテストケース: 
Note.232963.1 How to Build a Testcase for Oracle Data Server Support to Reproduce ORA-600 and ORA-7445 Errors

• RDA レポートまたは Oracle Configuration Manager の情報
Oracle Configuration Manager Quick Start Guide
Note 548815.1 My Oracle Support Configuration Management FAQ
Note 414966.1 RDA Documentation Index