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STARTUP時に ORA-1110,ORA-1114,ORA-27072,OSD-4008が発生
[質問] STARTUP時に Alertログファイルに ORA-1110,ORA-1114,ORA-27072,OSD-4008 が 発生しました。 データベースのオープンは問題なくできています。 STARTUPを実行したフロントにはエラーは返されません。 Alertログファイルへの出力例: Windowsプラットフォーム ORA-01110: data file 7 E:\ORANT\ORADATA\USER01.DBF ORA-01114: IO error writing block to file 10 (block # 1) ORA-27072: skgfdisp: I/O error OSD-04008: WriteFile()エラー。ファイルへの書込みができません。 O/S-Error: (OS 5) アクセスが拒否されました。 Unixプラットフォーム ORA-01110: data file 4: '/export/home/users.dbf' ORA-01114: IO error writing block to file 4 (block # 1) ORA-27041: unable to open file SVR4 Error: 13: Permission denied [回答] データベース起動時には、必ず全データファイル(ローカル管理一時表領域を除く)に アクセスします。 このメッセージは、データベースファイルに対する書き込みを実行しようとした際に OSエラーにより処理が失敗したことを示します。 このような現象の発生は Windowsプラットフォームで多く報告があります。 以下のような原因が考えられます。 1.Windows:NTFS を使用している場合、アクセス権限の問題により発生する。 各種データベースファイルに対して、各UESRは以下の権限が必要となります。 Everyone --> 変更(RWXD) Administrators --> Full Control System --> Full Control *特に差し支えなければ、Everyone-Full Control に設定されることをお勧めします。 2.Windows:該当データファイルに対して、他のアプリケーションとのI/O競合が 発生している。 よくある例としては以下のようなアプリケーションとなります。 -Norton Antivirus等のウィルスチェックソフト -バックアップツールソフト 3.Unix:該当データファイルにwriteのパーミッションがない。 Windows:該当データファイルの属性が読み取り専用になっている。 ls -l での結果が以下のような場合を指します。 -r--r----- 1 oracle dba 3147776 6月 24日 13:06 users01.dbf 通常は -rw-r----- です。 [対処] 本現象はOSエラーに起因して発生します。 このエラーの一般的な発生原因や、原因究明のための調査方法の詳細につきましては、 別途 OSベンダ様にお問合せ頂き、調査を行っていただくようお願いします。 なお、本現象が発生した後、そのままデータファイルの書き込みが不可能な状態で あれば、運用を継続することはできません。 DBWRプロセス、CKPTプロセスなどが該当データファイルに書き込みができずに、 インスタンスがダウンをしたり、データベースハングを引き起こしたりします。 アーカイブログモード運用で該当データファイルがユーザ表領域に属している 場合には、データファイルがOFFLINEになります。 また、shutdown normal も実施できなくなります。 このような状態となった場合には、該当ファイルへのアクセスが可能かどうかを 確認した上で、データベースのリカバリを実施してください。 実施例: Unixであれば writeのパーミッションを与えてから以下を実行 SVRMGR> startup mount SVRMGR> recover database メディアのリカバリが完了しました。 SVRMGR> alter database open; 文が処理されました。 [最後に] データファイルに書き込み権限が無い場合にデータベースが OPEN できてしまう点 については仕様改善を行い、将来のリリースにてエラーを出力するように 対応させて頂きました。 具体的な修正したリリース、及び修正予定のPSRは以下の通りとなります。 問題を修正したリリース:Oracle Database 11g Release 1(11.1.0.6) 問題を修正したPSR :9.2.0.8, 10.1.0.5, 10.2.0.2 しかしながら、基本的には [対処] の通り、データファイルに書き込み権限を 与えることで対応願います。